Creation

映画は人間を記録する装置である

「人間を描きなさい」
脚本を学ぶとき必ず言われる言葉だ。
人間を描くとはどういうことなのか。
意味もわからず書き、悩みながら書き、
もがき苦しんで、とにかく書き……
やっと、いっぱしの脚本が書けるようになる。

映画を観れば人間がどういう存在かわかる。
泣き、笑い、怒り、嫉妬し、裏切り、助け合う。
人間のいろんな行動と、その奥にある感情が映画には映っている。

映画は人間の記録装置なのだ。

映画を観れば、人間がわかる。
そこには〈人間の真実〉が映っている。
だから
スクリーンに投影された人物を見て、
笑えるし、泣けるし、怒れるし、共感できたりする。

人間は最高におもしろい存在だ。
そんな人間をこれからも描き続けたい。

良い映画は、優れたシナリオから生まれる

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【金村英明(かなむら えいめい)】脚本家プロフィール
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1979年大阪生まれ、和歌山育ち。大阪府立大学経済学部中退。
大学入学を機に劇団に所属。舞台監督や役者など演劇活動するかたわら、大阪シナリオ学校で脚本を学ぶ。
シナリオ公募で世界的映画監督の青山真治氏に脚本を認められ、青山監督や伝説の名カメラマン・たむらまさき氏、ユーロスペース代表で東京藝術大学名誉教授の堀越謙三プロデューサーらの指導のもと、金沢市で短編映画を監督。同時期に青山真治監督の『秋聲旅日記』にスタッフとして参加する。

大学に通いながら朝日放送深夜帯ドラマの企画出しなどをしていたが、やはり映画の世界にどっぷり浸かりたくなり、大学を中退して上京。映画美学校で映画制作を学ぶ。『女優霊』や『リング』などの脚本で知られるJホラーの巨匠・高橋洋氏に師事。脚本の神髄を伝授される。
映画美学校で出会った仲間とインディーズ映画を制作しながら、レオス・カラックス監督をはじめ、さまざまな映画監督の現場に参加。株式会社IMAGICAで映画のプリント技師としても働く。映画修行時代は年間500本以上の映画を観て、独自の映画観を磨いた。

2008年に劇場映画『青空』で脚本家としてプロデビュー。日本を代表する名脚本家の荒井晴彦氏と中野太氏の推薦を得て日本シナリオ作家協会に入会。本格的に作家活動にはいる。作家協会では10年以上にわたり広報委員を務める。また『年鑑代表シナリオ集』編纂など出版事業にもたずさわる。
近年は国内にとどまらず、海外ドラマ作品にも参画。猫を愛し猫に愛されながら、精力的に執筆活動を続けている。

古代史愛好家の側面も持ち、Webメディアに古代史コラムを執筆。その記事は大手ニュースサイトや博物館のキュレーションサイトに取り上げられただけでなく、Wikipediaに参考文献として引用されたり、学校の教材で使用されるなど、多方面で好評を得ている。また歴史に対する知見を買われ、歴史本の執筆も依頼される。

プリミティブ・アートやフォークロア・テキスタイルにも造詣が深く、古代遺物や呪物、部族アートのコレクションも多い。
ネットショップオーナー。有限会社ヴァルゴ顧問。国際縄文学協会会員。日本シナリオ作家協会会員。

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「シナリオは映画の設計図」
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精緻な設計図がなければロクな家が建てられないように、シナリオがしっかりしていないと、良い映画にはなりません。日本映画の礎を築き〈日本映画の父〉と呼ばれた牧野省三は、「1スジ、2ヌケ、3ドウサ」という言葉で映画におけるシナリオの重要性を説いています(スジは企画・物語、ヌケは映像、ドウサは芝居のこと)。

映画は一人で作ることができません。脚本家、監督、技術スタッフ、俳優、制作スタッフ、スポンサー……etc、さまざまな才能と特異な個性をもった一筋縄ではいかない人間たちが製作にかかわっています。エゴとエゴがぶつかり合い、さまざまな思惑が絡み合って映画というものはできあがっていきます。

そんな複雑怪奇な世界にあっても、脚本家は誰かにおもねたり、権力に忖度したり、常識にとらわれたりするべきではありません。そんな態度で書いたシナリオは、どこかいびつなものになってしまいます。ゆがんだ設計図で良い家が建つはずがありません。そうならないためにも、自分を見失わず、誇りをもって仕事をすることが大切なのです。

己を偽らず、ただただ映画というものに奉仕するーー
その真摯な創作姿勢が、映画の神様を微笑ませると信じています。

脚本歴
【映画(脚本のみ担当作)】
○劇場映画『青空』(新東宝/監督:佐藤吏)
(劇場公開タイトル:本番オーディションやられっぱなし)
 ✨ピンク映画大賞ベストテン入賞
 ✨R18 LOVE CINEMA SHOWCASE VOL.7 選出
 ✨「シナリオ」誌主催ピンク映画シナリオ募集最終選出

○劇場映画『三匹の奴隷』(新東宝/監督:佐藤吏)
(国内販売タイトル:とりこ~虜~)
 ✨ピンク映画大賞ベストテン入賞
(シナリオタイトル:この世界の誰よりもかわいそうなあたし)
 ✨Zipangu Film Festival In Estonia Official Selection 2012国際映画祭選出
 ✨欧州映画祭上映、全米でDVD販売&配信(海外タイトル:Three Slave Women)
 
○劇場映画『天使のしずく』(新東宝/監督・共同脚本:佐藤吏) 
(配信タイトル:なごり霊~死んでも欲しいの~)

○劇場映画『絵のない夢』(アートポート/監督:長谷部大輔)
 ✨ポレポレ東中野支配人が選ぶ『祝☆青春H40作』特集上映選出
 ✨Osian's Cinefan Festival of Asian and Arab Cinema in New Delhi 国際映画祭正式上映

○『武田くノ一忍法伝 千代女』(スターボード/監督:かわさきひろゆき)

○劇場映画『青春ディスカバリーフィルム 純愛ストーカーくん』(トキエンタテインメント/監督:田尻裕司)

○『千鳥橋漫才』
 ✨伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞選考選出

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【企画・プロデュース】
○劇場映画『闇刻の宴』(アンキュラスピクチャーズ/監督:亀井亨、国沢実、坂元啓二、菊嶌稔章、三宮英子)
 ✨四谷怪談映画祭正式上映
ほか多数

演劇・監督・その他

【戯曲】
○『Birdbath』(原作:レナード・メルフィ 制作:Abukawa corporation LLC.)

○『山本周五郎劇場 不断草』(山本周五郎原作『日本婦道記』/オカシネマ/演出:かわさきひろゆき)

○『山本周五郎劇場 糸車』(山本周五郎原作『日本婦道記』/オカシネマ/演出:かわさきひろゆき)

○『演劇少女ママ』(オカシネマ/演出:かわさきひろゆき)

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【コント台本】
○『オレオレ詐欺危機一髪』(バーバボンバーズ)

○『我輩は犬と猫である』(オカシネマ)
 ✨おかしな監督映画祭 グランプリ受賞
  (かわさきひろゆき監督により映画化)

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【監督・演出】
○『理想郷のヤプイ』(イーアンドエー/監督:金村英明)
 ✨NHK創作ラジオドラマ大賞選考選出

○『夢か真実か』(イーアンドエー/監督:金村英明)

○『世界の終わりと二人だけの国』(Jlive/監督:金村英明)

○『荒野の逍遙』(シネモンド/監督:金村英明)
 ✨青山真治映画製作WS入選
 ✨シネトライブ受賞ノミネート
 ✨金沢インディーズ映画祭正式招待作品

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【撮影】
○『ポーポロ動物園』(監督:石毛麻梨子)
 ✨調布ショートフィルムコンペティション グランプリ受賞
 ✨丹後映像フェスティバル入選

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【出演】
○『花火思想』(スカイフィッシュ/脚本:阿佐谷隆輔・監督:大木萠)松波太郎役
 ✨2014年ドイツ・ニッポンコネクション正式上映
 ✨キネマ旬報ベストテン主演男優賞入賞(主演:櫻井拓也)

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【企画プロデュース・運営】
○四谷怪談映画祭(四谷三丁目劇場)

○形而上学BOOK『なぜ、私たちは支配から抜け出せないのかー誰も知らなかった本当の歴史ー』(The Modern Mystery School Japan)
○『江戸歴史ライブラリー』全作の編集
○『原作と同じじゃなきゃダメですか?』(シナリオ作家協会)編集委員
○『'15年鑑代表シナリオ集』(シナリオ作家協会)編纂委員
○『'16年鑑代表シナリオ集』(シナリオ作家協会)編纂委員
○月刊『シナリオ』誌・作協ニュース編集委員
○『反社会的名言集』(東京実用出版)
○『大江戸えろ事情』(東京実用出版)
○『不景気に強い!新・宗教マネジメント!』(株式会社バスターコール/BOOKアプリ)
○『100%ストレス解消。あなたの人間関係改善します。』(株式会社バスターコール/BOOKアプリ)
○『不労所得で笑って生活している人々』(株式会社バスターコール/BOOKアプリ)
○『「北斎漫画」全15編とそのみどころ: 葛飾北斎の傑作画集をみどころ解説とともに』(歴史文藝社)
○『にゃんとも愉快な江戸猫絵: 猫の浮世絵大集合』(歴史文藝社)
ほか多数

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