金村英明|作家・脚本家
ことばで世界を解きほぐし、物語で編みなおす
略歴
- 大阪府立大学(現大阪公立大学)経済学部在学中から脚本を学ぶ
- 大学在学中に、シナリオ公募にて青山真治監督に才能を見出され、直接の指導を受けながら短編映画『荒野の逍遙』を監督
- 映画美学校にて高橋洋氏に師事、映画制作を学ぶ
- 2008年 『青空』(公開タイトル:本番オーディション やられっぱなし/月刊「シナリオ」誌主催ピンク映画シナリオ募集最終候補作)で脚本家デビュー、荒井晴彦氏と中野太氏の推薦を得て、日本シナリオ作家協会に入会
- 映画『世界の終わりと二人だけの国』(主演:藤沢玲花、安島芽里衣)を監督
- 歴史書『なぜ、私たちは支配から抜け出せないのか』を執筆
- 映画や歴史に関するWeb連載や日本各地での講座開催実績あり
- プリミティブアート・民俗資料の収集家としても活動
協同組合日本シナリオ作家協会 理事/国際縄文学協会 会員/映画・古代史講座 講師
映像や文章、講座、語りという媒体を通して、「この世界と、どう関わるか」を模索しています。
(出典:「NEW LIFE 」マガジン 撮影:saori uemura)
金村英明(かなむら えいめい)プロフィール
1979年11月25日大阪生まれ、和歌山育ち。大阪府立大学(現大阪公立大学)経済学部に在籍中、演劇の世界に魅了され、舞台監督・俳優としての活動を始める。並行して大阪シナリオ学校で脚本を学び、物語を紡ぐことに情熱を見出す。
大学在学中に、シナリオ公募で世界的映画監督・青山真治氏に才能を認められ、氏をはじめ、伝説の撮影監督・たむらまさき氏、ユーロスペース代表で東京藝術大学名誉教授の堀越謙三氏らの指導のもと、金沢にて短編映画を監督。同時期、青山監督作『秋聲旅日記』にも見習いスタッフとして参加。映画の現場で本物の創作に触れるなかで、映画を一生の仕事にする覚悟を決める。
その後、朝日放送で深夜ドラマ企画に携わりながらも、映画に全身全霊を傾けるべく大学を中退。上京し、映画美学校にて『リング』『女優霊』などで知られるJホラーの名匠・高橋洋氏に師事し、脚本術の核心を学ぶ。以降、仲間たちとインディーズ映画を制作しながら、レオス・カラックス監督をはじめ国内外の映画現場に関わる。IMAGICAでは映画プリント技師としても勤務。映画修行時代は年間500本以上の映画を観て、自身の映画観を練り上げていった。
2008年、女性漫才師の愛と青春の挫折を描いた劇場映画『青空』(公開タイトル:本番オーディション やられっぱなし/月刊「シナリオ」誌主催ピンク映画シナリオ募集最終候補作)で脚本家としてプロデビュー。同作はピンク映画でありながら多方面から絶賛を博し、一般劇場でも公開される。荒井晴彦氏、中野太氏の推薦を受け、日本シナリオ作家協会に所属。本格的に作家としての道を歩み始める。同協会では長年にわたりシナリオ誌出版委員を務め、『年鑑代表シナリオ集』などの出版事業にも従事。2025年、同協会の理事に就任。月刊シナリオ誌監修委員長も務める。
近年はApple社製作の海外ドラマにも関わり、国際的な制作現場でも筆をふるう。
また、古代史や神話への造詣の深さでも知られ、Webメディアでの連載コラムは各方面で高い評価を獲得。記事は大手ニュースメディアや博物館のキュレーションサイトに取り上げられたほか、Wikipediaの参考文献や学校教材としても活用される。
2023年には歴史書『なぜ、私たちは支配から抜け出せないのか』を執筆。思想と物語を横断する知的な筆致に注目が集まる。
さらに、プリミティブアートや民族テキスタイルにも深い関心を持ち、古代遺物・呪物・部族アートの蒐集家としての一面も持つ。個人のネットショップを運営し、セレクトや編集に独自の審美眼を活かしている。
現在は、二匹の保護猫を愛し、愛されながら、映画・テレビ・舞台・書籍とジャンルを越えて、物語と思想の表現を続けている。
映画は、人間という存在を記録する装置である
――金村英明
脚本を学びはじめたとき、必ずこう言われる。
「人間を描きなさい」と。
──でも、「人間を描く」とは、どういうことなのか。
意味もわからず書き、悩み、もがき、苦しみながら、とにかく書き続ける。
そうしてようやく、脚本が形になる。
映画には、泣き、笑い、怒り、嫉妬し、裏切り、助け合う――
そんな人間の行動が映し出されている。
そしてその奥には、ことばにならない感情が秘められている。
映画を観れば、人間がわかる。
そこには、〈人間の真実〉が投影されている。
だからこそ観客は、スクリーンの中の人物に笑い、泣き、怒り、共感する。
人間とは、こんなにも面白く、不可解で、愛おしい存在なのだ。
私は、そんな“人間の深淵”を、これからも描き続けていきたい。
脚本歴(映画)
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劇場映画『青空』(新東宝/監督:佐藤吏)
(劇場公開タイトル:本番オーディション やられっぱなし)
✨ピンク映画大賞ベストテン入賞
✨R18 LOVE CINEMA SHOWCASE VOL.7 選出
✨「シナリオ」誌主催ピンク映画シナリオ募集最終選出
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劇場映画『三匹の奴隷』(新東宝/監督:佐藤吏)
(国内販売タイトル:とりこ~虜~/シナリオタイトル:この世界の誰よりもかわいそうなあたし)
✨ピンク映画大賞ベストテン入賞
✨Zipangu Film Festival In Estonia Official Selection 2012国際映画祭選出
✨欧州映画祭上映、全米でDVD販売&配信(海外タイトル:Three Slave Women)
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劇場映画『天使のしずく』(新東宝/監督・共同脚本:佐藤吏)
(配信タイトル:なごり霊~死んでも欲しいの~) -
劇場映画『絵のない夢』(アートポート/監督:長谷部大輔)
✨ポレポレ東中野支配人が選ぶ『祝☆青春H40作』特集上映選出
✨Osian’s Cinefan Festival of Asian and Arab Cinema in New Delhi 国際映画祭正式上映
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『武田くノ一忍法伝 千代女』(スターボード/監督:かわさきひろゆき)

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劇場映画『青春ディスカバリーフィルム 純愛ストーカーくん』(トキエンタテインメント/監督:田尻裕司)

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『千鳥橋漫才』
✨伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞選考選出
企画・プロデュース
- 劇場映画『闇刻の宴』(アンキュラスピクチャーズ/監督:亀井亨、国沢実、坂元啓二、菊嶌稔章、三宮英子)
✨四谷怪談映画祭正式上映
戯曲
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『Birdbath』(原作:レナード・メルフィ 制作:Abukawa corporation LLC.)
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『山本周五郎劇場 不断草』(山本周五郎原作『日本婦道記』/オカシネマ/演出:かわさきひろゆき)
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『山本周五郎劇場 糸車』(山本周五郎原作『日本婦道記』/オカシネマ/演出:かわさきひろゆき)

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『演劇少女ママ』(オカシネマ/演出:かわさきひろゆき)

コント台本
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『オレオレ詐欺危機一髪』(表現集団バーバボンバーズに提供)
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『我輩は犬と猫である』(オカシネマに提供)
おかしな監督映画祭 グランプリ受賞
(かわさきひろゆき監督により映画化)
監督・演出
- 劇映画『荒野の逍遙』(製作:シネモンド/脚本・監督:金村英明)
青山真治映画製作WS入選
シネトライブ受賞ノミネート
金沢インディーズ映画祭正式招待作品
- 劇映画『世界の終わりと二人だけの国』(製作:Jlive/脚本・監督:金村英明)
主演:藤沢玲花・安島芽里衣 -
オーディオドラマ『理想郷のヤプイ』(製作:イーアンドエー/脚本・監督:金村英明)
NHK創作ラジオドラマ大賞選考ノミネート脚本
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オーディオドラマ『夢か真実か』(製作:イーアンドエー/脚本・監督:金村英明)
撮影
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『ポーポロ動物園』(脚本・監督:石毛麻梨子/撮影:金村英明)
第13回調布ショートフィルムコンペティション グランプリ受賞
丹後映像フェスティバル入選

出演
- 『花火思想』(制作:スカイフィッシュ/脚本:阿佐谷隆輔・監督:大木萠)松波太郎役
✨2014年ドイツ・ニッポンコネクション正式上映
✨キネマ旬報ベストテン主演男優賞入賞(主演:櫻井拓也)
他、自主制作映画や商業作品に多数出演
企画運営
- 四谷怪談映画祭(四谷三丁目劇場)
著書・編集・執筆
- 『なぜ、私たちは支配から抜け出せないのか』(MMS形而上学BOOK)

- 『にゃんとも愉快な江戸猫絵」(歴史文藝編集部)

- 『北斎漫画』全15編とそのみどころ(歴史文藝編集部)

- 『’15年鑑代表シナリオ集』(日本シナリオ作家協会「年鑑代表シナリオ集」出版委員会 )

- 『’16年鑑代表シナリオ集』(日本シナリオ作家協会「年鑑代表シナリオ集」出版委員会 )

- 『大江戸えろ事情』(江戸歴史ライブラリー)

- 『反社会的名言集~悪の人生哲学~』(歴史文藝編集部)

- 『不景気に強い!新・宗教マネジメント!』(株式会社バスターコール/BOOKアプリ)
- 『100%ストレス解消。あなたの人間関係改善します。』(株式会社バスターコール/BOOKアプリ)
- 『不労所得で笑って生活している人々』(株式会社バスターコール/BOOKアプリ)
他、シナリオ集・コラム・実用書など多数
「シナリオは、映画の設計図」
──精緻な設計図なくして、優れた建築は成り立たない。
それと同じように、骨組みのしっかりしたシナリオがなければ、良い映画は決して生まれません。
日本映画の礎を築き、“日本映画の父”と称された牧野省三は、
「一スジ、二ヌケ、三ドウサ」と語りました。
スジは企画・物語、ヌケは映像、ドウサは芝居。
その言葉は、映画におけるシナリオの根本的な重要性を端的に示しています。
映画づくりは決して一人では成しえません。
脚本家、監督、俳優、撮影、美術、照明、録音、編集、制作、出資者……
それぞれが強い個性と美学を抱えながら、時にぶつかり、交錯し、共に創りあげる、
極めて複雑で創造的な営みです。
そんな現場の中で、脚本家が決して忘れてはならないのは、
「誰にも迎合せず、どんな権力にも忖度せず、自らの誠実な眼差しで物語を紡ぐこと」。
他人の顔色をうかがって書かれた脚本は、どこか歪んだものになります。
歪んだ設計図では、まっすぐな建築はできないのです。
だからこそ、自分の核を見失わず、
誇りを持って、真摯にシナリオと向き合うことが何より大切です。
己を偽らず、ただただ「映画」という表現の場に身を捧げる。
その純粋な姿勢こそが、
きっと、映画の神様を微笑ませると、私は信じています。
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映画・ドラマ・舞台・書籍・Webコンテンツなど、ジャンルを問わず、
脚本・構成・監修・講座登壇・コラム執筆・企画協力など幅広く承っております。
歴史や思想をベースにした企画から、エンタメ性ある映像脚本、
言葉にできない感情をすくい取るような物語まで、
世界にひとつの“声”を共につくっていければと思います。
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